てんはち雑記

400と75から1800になり2000

ブレーキの話

こんにちは

ブレーキの話少し続けようかな。ブレーキというかクラッチというか、とにかくフルード使った倍力装置みたいなのに関して。

非圧縮性流体がどうのという話をしましたが、圧縮できないことが前提ならばブレーキフルードの銘柄の変更は意味がないはずなのに、体感できるのは何故なんでしょうか。

ご存知の通りブレーキフルードの規格といえばDOT3とか4とか5とか5.1とかありますが、DOT規格には粘度の閾値もありますね。要はブレーキフルードの役割は理論的には剛体に近いと感じられるものの、現実的には味付けが可能なものと言えます。

DOT規格を見ると目を引かれるのは沸点の項目ですが、粘度のとこを見ると決定的な違いは低温時の粘度ですね。流動性を確保できるかどうかがDOT規格の数字が上がっていく要因と言えるのかな。100℃での粘度はどれも変わらないですから。

スーパーDOT4とかいうのちょいちょいありますが、DOT5を満足できる沸点と言いつつなぜDOT4なのかといえば高粘度で、ph値とかもその閾値を外れがちだからですね。

ここで気になるのは高温時の粘度については一定以上の粘度を確保することしかDOT規格で定められていないものの、実際のところどんなもんかわからないというとこですね。沸点以外の粘度の情報も分かるブレーキフルードが増えるとまた選択肢も変わりそうなんですけど、今のところいろいろ試して感覚で行くしかないんですよね。

長々とやったものの、つまりメッシュホースに変更するぐらいこだわるのであればブレーキフルードにもこだわって然るべきではないかなと思いました。

ブレーキをメインにすると、そもそもどういうブレーキを目指すのかによって構成は変わってくるかなと思います。

以前先達の人がなるだけ効かないブレーキパッドが欲しいみたいなことを言っていて、その時は訳が分からなかったのですが最近はなんとなく自分なりにわかる気もします。
一番ブレーキを必要とするというか、そういう場面を想定したときにそれはどういうシチュエーションなのかによってブレーキ周りの構成は変わると思っています。

サーキットとかドライブでのブレーキと、ゲタに使う車のブレーキはどう違うのか考えると減速するブレーキと停止するブレーキの違いと言えるのではないかと思います。100-60に減速するブレーキと40-0に止まるブレーキというのかな。

もっと言えば100-60に減速してたところを100-61とか100-65とかに調整しやすいのが走るためのブレーキという感じで、それは完全停止に重点を置く止まるブレーキとは違うかなと。

当然ハイパワー車なら止まる要素が強くなるわけですが、進入速度をコントロールしやすいというとこに例の効かないというワードが当てはまるのかなと思います。ま〜効かないっていうのは当時のわかってない自分に対してわかりやすく伝えようとした結果の言葉なのかなとも思いますが。

で、そういうことを考えていった際に自分の好みはどういうものかというと踏めば踏んだだけ効くっていうタイプになります。なのでバイク買うとすぐラジポンになるのですが。

イメージとしてはグラフがあったら横軸の踏力に対して縦軸の効きがあり、右肩上がりに割と直線的に立ち上がるって感じですね。波があるとか、一定の踏力からやたらと効きが立ち上がるみたいなのは嫌だなーっていう。

そうして考えていくと効かなくていい勢というのは、コース全体のボトムスピードがあって、例えば50km/hだとしたらトップスピードから50km/hまで落とせればそれ以上の効きは無駄というか、グラフで言えばもっと滑らかにコントロールできる効きに割り振れた部分を急な効きの立ち上がりにしてしまってる構成と評価するのかなーって。
表現しにくいですねこれ。

300km/hからでも止まれるブレーキシステムは確かに優秀だけども、200km/hから止まれるシステムに対して100-60の減速に使う踏力が10%少ないとすれば10%分コントロールがシビアになるってイメージですかね〜。自分の求めるステージに対しての構成にしたほうが乗りやすいというか。

ドライバーはドライバーでより繊細に運転できる必要はあるにせよ、乗りやすさというのも1つ重要なポイントかなと。

純正ブレーキは純正のパワーに対して相応の構成になっているはずで、効きが足りているならそういう絶対的な制動力よりも減速時の味付けをしていく向きになるのかなと思いました。


また書くかも。

おわり