てんはち雑記

400と75から1800になり2000

電圧計とUSB電源取り付け

去年の9月ぐらいにZXRのレギュパンが発生しており(というか来たときから多分死んでた)電圧をリアルタイムで見るようにしたかったので電圧計を取り付け、ついでにたまに距離走るときにスマホをナビにするのでその電源としてUSB電源の取り出しをしたので書きます。スマホホルダー取り付けは別の機会にします。

電圧計取り付け

電圧計って電圧を見るだけなので正直レギュパンを経験する前は電圧見れたところでレギュパンしたら出先でできることなくね?と思ってバカにしてたんですが電圧を見れる安心感みたいなのはあるので現行とかじゃないキャブ車とか乗ってる人がつけてる理由もわかりました。電気工作は得意じゃないんですがそこまで難しいわけでもないのでやってみたらいいと思います。サービスマニュアルを持ってるとより楽です。

で、使う電圧計はKOSOのスリムメーターだったかな、そんなやつです。KOSOって250以上のバイクだとあんま使うパーツないかなと思うんですが一時期シグナスに乗ってたのでたまに聞くメーカーではありました。デイトナだっけな、なんかの純正メーターも作ってるとか聞いたのでそんなに怪しいとこでもないと思います。125以下のスクーターとか?弄る人だとよく知ってるんじゃないですかね。

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これです。確か防水だったかな、メーカーの保証書とかもついてるし割と行けます。電圧計である程度の排気量のバイクだとヨシムラのマルチなんちゃらメーターがよく使ってる人いますね。アレは油温だか水温だかを測れる上に電圧も見れて(むしろ温度計がメインか?)時計までついてくる有能さ。ZXRは時計とかないのでこれでも良かったんですけど水温と油温の管理に興味はあってもそこまでやる気なかったので買いませんでした。KOSOのメーターのいいとこはメッチャ安くて、3000円切ってます。構造が単純なのもあると思います。ヨシムラのと比較すると1/3ぐらいのお値段ですかね。ただ電圧が見たいだけならKOSOで十分ではないかと思います。

肝心の取り付けの話です。これ結構重要なんですけど電圧計を付けて、バッテリーの電圧が知りたいんですね。ただしバッ直で取り付けると常に電圧計が作動してしまうのでキーON時のみにバッテリーの電圧を測れるように電圧計を取り付けるのが目標になります。

で、キーONで通電する線とかをACC(アクセサリー)電源といいます。例えばホーンとかテールランプとかです。これから配線を分岐させて電圧計につなげるのがまあ手っ取り早いと言えばそうなんですが前述したようにバッテリー間の電圧が知りたいのでこれは無しです。理由はですね、ACC電源とバッテリー間の電圧の違いにあります。説明するのはめんどいのですがテスターをバッテリー間に当てて電圧を測りつつACC電源でも電圧を同時に測ると差があります。大体ACC電源のほうが電圧が低く出るかと思います。まあテールランプやらなんやらで電気が消費されてるということですかね。

特定のACC電源に電圧計を取り付けて、バッテリー間の電圧も測って、ハイビーム使用時は差がこんだけ…ブレーキランプを点灯させると差がこんだけ…と地道に測ってその差を覚えておいてバッテリー間の電圧を推測するというのも手ではあるんですがそんなもんは面倒だし手間もかかるしリアルタイムで電圧が見れるというメリットを消しかねないのでオススメしません。エンジンの回転数に従い電圧は上下するのでその差も調べなければ測定する機器としての信頼性もなくなりますしそんなことまで考えないと正確な電圧が知ることができないのはいただけません。正確性という観点というかバッテリー間の電圧の閾値がサービスマニュアルにも記載されている正常かどうかの判断基準なので取り付けは多少手間になりますがバッテリーの電圧を測るようにしましょう。

 

はい、KOSOのメーターの話に戻ります。内容物は電圧計、面ファスナー(ベルクロに両面テープつけたようなやつ)、エレクトロタップです。エレクトロタップは構造上芯線を傷つけるというか被覆を破って芯線に触れるのと見た目が邪魔くさいのと取り外しがめんどいのと元の配線がダメージを負ってしまうので使いません。手軽ではありますが。電気工作する人から嫌われてるイメージはあります。エレクトロタップ本体が目立つというかかさばるというかとにかく邪魔なので使いません。使いたければ使ってもいいんじゃないですか。

用意するものは電圧計、面ファスナー、リレー、適当な端子とか、適当な線(電線でいいのかな)、あとは必要であれば電圧計のステーです。工具は端子とかいじる圧着工具、被覆剥がすニッパーみたいなやつはあれば便利ですがそんなにやらない分野なので持ってません。ハサミとかカッターとかナイフとかとにかく刃物があればいいと思う。カウルとかバラす道具は各自必要なものを。

リレーってのは4極のやつで、aリレー作動用(ACC電源に繋げる)、b使いたい電源用(ここではバッテリー+端子からの線)、c使いたい電装品につながる線、dアースの4つが使えれば何でもいいです。手に入りやすいのはエーモンのやつでしょうか。1000円ぐらいです。

aの線、リレー作動用の電源からdのアースに電気が流れた時にbとcの線が繋がり、電気が流れる仕組みになってます。aの線はcの線、つまり電圧計に繋がってはおらず電圧計が測るのはbの線であるということが分かってればいいです。

 

実際の配線ですが電圧計はメーターの近くなりなんなり乗ってるときに見やすい位置に設置したいのでACC電源もフロント付近から取りたいです。まあこれはリレーの設置位置とも絡むので各自の好みにもよりますが。僕はリレーをメーター下に設置したのでこの付近に配線を集める感じになります。リレーをシート下に配置した場合、まあ別にいいですが電圧計の純正の線があまり長くないのでメーター付近に設置した電圧計からシート下のリレーまでの長さを賄えないため、延長しないといけないのでちょっと手間です。ネイキッドだとこうしないと綺麗には見えないかもしれませんね、そこまででかいリレーではないのでビキニカウルなら隠せるレベルだし、好みというとこですね。

はい、というわけでここからの配線の話は前提としてリレーは車体前方に設置、電圧計はメーター付近に設置という感じです。

まず電圧計の位置決め、ざっくりでいいですが線の通し方を考えつつやります。これを決めたら次にリレーの本体の位置決め、考えておいた線の通し方をなぞって配線の長さを測る。

次にACC電源の取り出し、リレー本体を車体前方に設置するという前提があるのでここではホーンのACC電源から取り出します。大抵のホーンは2極だと思うのでその片側の端子かなんかを二股に分岐させればいいです。分岐の方法は何でもいいですがリレーにつなげる側はギボシをくっつける。ホーンの配線どっちがACC電源かわからなければキーONにしておいてテスターで線のかたっぽをプラス、適当にフレームとかに当てて12V出るほうがACC電源です。間違えるとホーンボタンを押したときだけ電圧計が動く仕様になるので注意。

次にバッテリープラス端子から線を引っ張ってきます。ツインスパーフレームとかならタンクを浮かせて内側に通せば目立たないかな。バックボーンとかは知らん。タンクの内側を沿わせて目立たい位置なら適当にテープとか使って固定。

アースはリレー近くのとこにクワガタ端子でもくっつけてつないでおけばよし。

そして電圧計のプラス線をリレーに、マイナス線をアースに繋ぐ。電圧計のマイナスの方は正確な電圧という意味ではバッテリーマイナス端子に繋ぐほうがいいかもしれない。

リレーのアースと電圧計のマイナス線を間違えずにリレーと各線を繋げばキーONで電圧計が動くはずですね。やらかしそうなポイントは電圧計から出てる線がやたらめったら細いのでカシメ不良が考えられること。あとはリレーにつなぐ線をそもそも間違えてるかACC電源の取り出しにミスがあるかそこらへんです。

 

配線の話はここまでで、電圧計の設置の話いきます。電圧計の取り付け位置としてどのバイクでも使えるのはトップブリッジです。自分はスマホを取り付けるのがステムシャフト上なのとトップブリッジに物がついてるのが好きではないのでステーを作ります。あとセパハンのバイクの場合あまりトップブリッジは見やすい位置ではないです。バーハンのバイクは汎用のステーでも買ってどっかのボルトに共締めすればいいです。

ZXRの場合オススメはスピードメーターの上です。スペースも丁度良く、見やすいので。で位置が決まったらダンボールとかでどこかのボルトって共締めする穴の位置とステーの形を試作します。ZXRではスクリーンとカウルの取り付けボルトの一つを使います。で、ステーの素材はホムセンとかで買える1mmとか2mm厚のアルミ板でいいです。電圧計自体軽いのでそんなにゴツくなくてもいいという考えです。ダンボールの型紙を使うのはこのアルミ板への転写が楽なのと間違いがないからで、それはステーが曲げを伴う形だからです。

 

アルミ板を切り、穴を開けてバリを取るとこんな感じ。

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 アルミ板は銀色ですがなんか目立つので余ってたライムグリーンで塗ってます。

ここでようやく面ファスナーの出番で、電圧計の裏とステーにそれぞれ貼り付け、取り付けるとこんな感じ。

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前から見るとこんな

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ライムグリーンというか車体色に合わせて塗っておけばちょっと違和感がなくなる感じですね。それか黒なら大抵のバイクには違和感なく収まるでしょう。面ファスナーは取り外しが可能ですけど外すつもりがないなら厚みのある両面テープとかでもいいでしょう。

電圧計取り付けはここまでです。

 

USB電源取り出し

USB電源もキーON時のみ使いたいのでACC電源から取り出します。こいつも車体の前側につけたいのでホーンから電源をとってます。USBそのものの取り付け位置はキーシリンダーの近くにつけてます。

 

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ここですね。ホーンから電源を取り出してプラス線に、マイナス線をアースに繋げば終わりなので電圧計より楽です。ちなみに使っているUSB電源のやつはこちら

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確か2000円ぐらいですかね。安い以外に特に理由はないです。前シグナスのときに元からついてて壊れることもなかったのでこれでいいやみたいな。ほとんどのシガソケやらUSBやらはスマホの充電がメインになってると思うのでこのメーカーがずば抜けて良いってのはないでしょう。差別化が難しいカテゴリーだとも言えます。シガソケはサイズがでかいのとそこからさらにUSBに変換しなければいけないのが面倒なので直でUSBとってます。スマホ充電ならば2Aと書いてる商品ならどれ選んでもいいでしょう。

これはやたらと配線長いので邪魔なとこは切って新たに端子をつけてます。そんなとこですかね。

 

電圧計とUSB電源のやつのキモは配線をどう隠すかってのと端子とかをちゃんと圧着するっていう凡ミスの回避です。おわりです