てんはち雑記

400と75から1800になり2000

カワサキ小ネタ

カワサキの小ネタです

 

カワサキのオンラインパーツリスト

カワサキがネットに公開してるパーツリストありますね。あれめっちゃ便利なのでカワサキ乗ってて使ってない人は使ったほうがいいです。某メーカーと違い大抵の車種のパーツリストは見れるのでカワサキはあんまりパーツリスト必要なイメージないです。僕も持ってないです(サービスマニュアルは持ってるけど)。他のメーカーがどうだか知らないですが車種と年式を選択するとサービスマニュアルも部品番号が出て買えるっぽい感じになってます、買ったことないですが。

あとパーツリストの車種名から検索するとEU仕様とかのパーツリストは見れないんですが部品番号自体は認識しているので部品番号さえわかればEU仕様のパーツの在庫とかもわかります。これは先に記事にしたユメタマのEU仕様のスイッチボックスで出るのを確認しています。あとはフレームナンバーからパーツリストを探す方で海外仕様のフレームナンバーを打ち込んだときに反応するのかどうかですがこれはやったことないのでわかんないです。いわゆる逆車のマレーシア仕様とかは候補に出るようになってるのでそっちは大丈夫そうですね。

パーツリストの俺が思う賢い使い方

カワサキのパーツリストには部品番号、品名と価格の他に代表車種が出ますね。これが結構使えるというか、そんな感じです。ただ通称のZXR400とかGPZ900Rとかじゃなくて型式名、ZX400H1とかZR400C1みたいな感じで出てくるのでそこは要注意です。まあそのまま検索すれば通称もわかりますが。

こっからがその使い方になるんですけど、乗ってるバイクが古いorあんま人気ないor玉数が少ない場合にはアフターパーツが少ないわけじゃないですか。ZXRとかはその典型なんですけど乗ってる人間が少ないのでアフターパーツメーカーとしても魅力が少ない車種になっちゃうので専用パーツとか適合に記載がないのが多いです。そこで代表車種の表示を使います。例えばZXRのステムナットを検索すると代表車種にZR1200A8Fと出ます。これはZRX1200Rの2008年モデルとかなんですが同じステムナットの社外品を探すときにZXR400 ステムナットと検索しても出てこない部品がZRX1200R ステムナットと検索すると適合するやつが出てきます。これで出てきた奴が2008のZRX1200Rに適合していた場合、純正品番が同じ=社外品も同じのが使えるという感じになります。もちろん部品によっては同じ部品番号でも位置によって使えない場合もあるので一概に全て使えるとは言えませんけどもステムナットならまあ使えますね。

適合する社外品が分かると社外品の寸法やらがわかるのでそれをもとにさらに検索できます。またステムナットの話ですがZRX1200RのステムナットがM18P1.5という情報が社外品の詳細より入手できます。ZRX1200R ステムナットと検索していたところをM18P1.5 ステムナットと検索することで車種ではなく寸法で適合するものが出てきます。車種とかに関係なく調べられるのでこれもアリです。この他には適合する車種か複数出てきた場合に、よりカスタム市場が盛り上がってる車種を使って検索する方法もあります。ZRX1200Rにも使えるステムナットがGPZ900Rでも使えるということが分かったので、ここで比較するとカスタム人気はZXR400<ZRX1200R<GPZ900Rって感じになります。GPZ900R向けに作られたパーツがZRX1200R経由でZXR400にも使えることが分かったのでGPZ900Rに乗ってる人のブログの情報とか使えたりするわけで、大した情報の無いZXR400の部品の話を調べるより情報が得やすい環境が手に入りましたねみたいな。そんな感じ。あとパーツリストには乗ってないネジのピッチとかの詳細が手に入ることもあるのが便利というか。

まあ代表車種はこっちでは選べないので何でもかんでも使えるわけじゃないですけどそういう例もあるよみたいな話です。基本的にはGPZまで繋がったら大抵勝ちです。あとはZ1とかゼファーとかの空冷系も勝てます。奴らは無限に社外品があるので。

 

カワサキの部品供給について

ZXR乗ってるとちょいちょい話しかけられるんですがよく話題になるのが部品供給の話(維持できるの?みたいな)なのでそこらへんを。

まずZXRの部品供給の方からいくと、結論から言えば維持は可能だと考えています。主な理由はゴム系部品の供給の良さにあります。ベアリング系統は旧車界隈ではよく替えられている部品で作業がめんどくさいと考えてます。ただプロに投げるということを前提にすればベアリングという素材は大抵は規格化された部品なのでNTNとか日本精工のアレを調べれば使えるものは出てきます。もちろん独自のサイズの奴もあるとは思いますが。で、旧車の維持で一定のハードルになると考えているのがそういう規格化されていない部品、つまりその車種独自の部品ですね。共通化されてない部品が多ければ多いほど、古くなればなるほど部品の生産数のパイは小さくなるので部品の枯渇も早くなる傾向にあります。なくなると厄介な部品がゴム系部品な理由は交換サイクルが比較的短めであることとそういった共通化がされにくいと感じる為です。例えばインシュレーターなどですが硬化やひび割れで2次エアを吸うと交換が必要になります、しかし純正部品が出ないとなると面倒で、使える可能性のある部品を探さないといけなくなります。完全にない場合だとなんかしらを使ってワンオフパーツの製作が必要になるなどして金が吹っ飛びます。その他諸々定期的に必要になるパーツが出ないというのはかなりな問題になるわけですね。

そこらへんがカワサキは優秀で比較的部品が出ます。去年の9月からZXRを直しつつでやってますが出なくてちょっと困ったのはハブダンパーくらいですかね。まあこのハブダンパーもゼファー400のが使えてるので特に大きな問題にはなってないです。ZZR400のハブがZXRと共通なのでそっちも使えそうです。他にインシュレーターも出るしキャブのフロートのOリングとかも出るし出なくて困った部品は今のとこないです。この部品供給の良さは先程の共通化というところに繋がってきます。代表車種がパーツリストに出るという話をしましたがその代表車種は新しいモデルを出すのがパターンの気がしています。なので代表車種にZXRって出てるとこはZXRで打ち止めの部品だと思われるのですがそういう部品が少ないんですね。ZXRの燃料ポンプ、30年前のバイクの燃料ポンプなんか出ないだろって思いつつ調べてみたらメーカー在庫が有って、見てみると代表車種がZZR400になってたんですね。そういう感じで後々のモデルまで部品が使われてると部品がよく出ます。

設計の系統化というかそういうのがあるので部品供給が優秀です。なのでZXRの現状維持ぐらいの整備はできるのではと考えられます。

 

但し、新車同様のコンディションの維持は難しいところもあるかもしれません。カムシャフトが出ないとか。GPZとかならカムシャフトなんか社外入れちゃえで解決しますがそういう社外品の少なさが後々響いてくるのかなーと思ったりもします。あとは試しに調べていたときにエンジン内部で少々出ない部品がありました。ピストンとかは出るんですけどね。GPZなら他の車種のエンジン積み替えちゃえで終わりますけどそういうのもあんま見ない車種だとこの先どうなるのか…水冷系より空冷系のほうがヤバそうですがZXRに限ってみれば案外部品出ます。35年前のローソンはあんま部品出ないとか聞いたので、この先どうなるかは分からないですけどね。

 

あと部品価格を吊り上げたりしないのがカワサキのいいとこで、ホンダが吊り上げたのかは知らないですけどこないだのNSRの部品再供給の話、MC21MC28のインシュレーターが2万とかで、まあ…ZXRのインシュレーターは1個2000円ちょいで買えるので良心的ですね。共通化の為か結構長く使われる部品が多いんですかね。レギュレーターも1万しないので結構気になる部品はすぐ替えられますね。

部品供給自体はBMWとかが結構良いみたいな話をよく聞きますがどうなんでしょう。グッドウッドの旧車レースみたいなやつでめちゃくちゃ古いBMWとか走ってましたけど…。性能を維持するための部品をメーカーが保有しておかなければいけない期間が10年と定まっているのでキャブ最終の2007とかまで使われてるパーツがZXRのころから使われていれば意外と部品が出るという感じになります。

 

今後の展望?

Z1とZ2のシリンダーヘッドの製造がアナウンスされて2019秋から売るとかなんとか…部品供給に対して悪いイメージはないのにそういうのをやる姿勢を見せてくれたのは嬉しいですね。シリンダーとかどうしても個人とかのレベルでは難しい分野をメーカーが現代の技術でやると言ってるので今後につながればいいと思います。恐らくはヒストリックモデルのそういう部品から出すのではと思っています。GPZとか。正直400クラスでやるとはあんまり思えないですが古いバイクに対して乗り続けられるようにメーカー側が努力してくれるのは喜ばしいことだと思います。

外装とかはあんま気にしてないので、それよりも中身ですかね。ゴム部品とかそういうのを今後も作ってもらえると助かるかなと。

あとは最近3Dプリンターが個人で買えたり、個人向けのサービスがあったりしてCADとかできる人なら絶版部品とかに対応するのもできるようになってくるのでは?と考えたり。金属も出力できるようになったんですかね?細々とした部品とかを作れるようになると維持もしやすくなるのかなと思ったり。技術の進歩は続いてるので昔よりも維持とかレストアとか、やれることは増えたんじゃないかと思います。

まあそんな感じです。またなんかあったら書きます。おわり