てんはち雑記

400と75から1800になり2000

ラジアルマスターとハイスロとスイッチ

ラジアルブレーキマスターのネタは前やったんですけどハイスロと薄型スイッチはやってなかったのでやっていくことにします。重いネタですね。ハイスロとスイッチに重点を置きたいのでマスター交換はざっくりで行きます。

 

マスター交換

ブレーキホースを交換するならホースの取り回しと長さを決める必要があります。純正風に行くなら逆Y字の取り回しであとはキャリパーからマスターまでダイレクトに結ぶかh型の取り回しとかまあいろいろあるんで好きなのを選べば良いと思います。見にくいですけどh型はこんな感じになります。ただまあY字にした方がエア抜きはスマートにこなせるのではないかという感じです。Y字にするには分岐用のアダプターが必要なのとダイレクトとかh型に比べるとホースの数が増えるのでちょっと費用は掛かりますね、まあ好きなのを選べば良いと思います。

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ホースの長さを測るのは柔いメジャーとかでハンドルロックしてもピチピチにならない程度の長さのホースが欲しいですね。適度な長さのホース長を求めるのはなかなか難しいんですけど張るのはNGなのでそこらはよく考える必要があります。バンジョーアダプターの角度とかいろいろあるのですがメジャーの角度に合わせたものを買えばいいです。横置きマスターだとホースの取り出し口は車体前方側なんですけどラジアルマスターは下にホースを取り付けるので日程に余裕を持たせてマスターだけ交換してからホースの長さを測った方が安全ですね。バンジョーボルトとバンジョーアダプターを買わなければならないのですがアダプターに関してはメジャーで測っているときの角度とホースが無理をしない角度を考えればよいです、純正風の取り回しの楽なポイントはそういうことを考えるときの素材が目の前にあるということですね。

バンジョーボルトとバンジョーアダプター、ホースの購入の際は素材をステンレスかアルミの中から選ぶことになります。予算に合わせて買ったらいいんですがアルミならアルミ、ステンレスならステンレスと材質を合わせましょう。これは電蝕がどうのという話なんですが電位差とかよく理解してないので書けません。それからバンジョーアダプターとバンジョーボルトの間には必ずワッシャーをかませるんですがこれは再使用できないのでケチらず多めに買っておきましょう。バンジョーアダプターの角度を間違えて締めちゃったとかとにかくブレーキフルードが漏れたら詰みなのでありゃと思ったら替えた方がいいです。

ブレーキフルードを抜いたらマスターのクランプ部分を外して、あとは純正ならホースを外すとキャリパーだけのバイクになるはずですね。なりましたね。これ一応書いてますけどZXRは引き取ってきたときブレーキマスターなかったのでね、ブレンボだけもらった感じですね。

でラジアルマスターをくっつけますね。レバーの上下位置が決まればまあ固定しちゃってもいいですね。そしたらホースを計測した時の取り回しでくっつけます。計測がうまくいっていればいい感じのゆったり具合になるはずですね。

バンジョーボルトとバンジョーアダプターの角度が決まって締め付けたらエア抜きに入ります。地道にレバーをにぎにぎしてもやれるんですがシリンジって言えばいいんですかね、でかいプラ製の注射器みたいなのを使うと結構楽にエア抜きが可能です。我が家では親父が買って来て以降活躍しています。ブリーダーボルトのサイズに合ったチューブを買うんですがやたら長いものを買うよりはシリンジをでかめのを買ってブリーダーボルトに触る回数を減らした方が賢いのではないかという考察をしています。チューブは15センチあって足りないことはまあないでしょうが片持ちのリアブレーキとかはなんかつらそうな気がしないでもないです。仕上げとか保険とかダブルチェック的な意味で僕はシリンジである程度来たら最後はレバーにぎにぎからの輪ゴムでチューブとか使わずにエア抜きしています。練度が高ければ不要なのかもしれないです。

エアー抜けたらちょっと押し引きしてこれはいけると思ったら試走して良ければ完成、だめなら再度エア抜きです。はしょって書いてるのはそもそも初心者はこんな画像の少ない記事見るのかというのと書き出すと終わらないテーマだからです。Twitterとかコメントで聞かれた分には答えますけどね。

 

 

ハイスロつけよう

Kawasaki車はですね、現行は知らないですけど80〜00、まあキャブ最終ぐらいまでスイッチボックスとスロットルのホルダーが兼用というか一緒になっててそれはいいんですがスロットルワイヤーがボックス下側から左に向けて出てるのが多くてつまり下側にホースやらバンジョーボルトやらがあるラジアルマスターと組み合わせると干渉しますね。スイッチボックスの回り止めみたいな突起を切り飛ばすことで無理矢理ずらしてラジアルマスターを飲ませるという手を使えないことはないしやってたことはあるんですがそもそもラジアルマスターを使うことを考えてないのでいろいろ限界が来てるのとZXRのスロットルワイヤーが廃盤になっちゃっててもう限界って感じで純正ワイヤーも死にかけなのでならばということでハイスロ化してます。
 
ハイスロ化してるというかハイスロ用のホルダーを使うことにより新品ワイヤーの供給に対する不安を消すみたいなそんな感じです。スロットルコーンの径は純正比で2mmとか3mmとかそんぐらいしか変えてなかったような気がします。
 
ハイスロキットというのがACTIVEから出ていてグリップは正直要らなくねと思ったりするんですがまあワイヤーの長さの計測をミスらなければ基本安くて買い忘れとか心配しなくて良いので良いブツだと思いました。ブラックのワイヤーで確か実勢価格は12000円とかそんなもんだったと記憶してます。ちなみにキットはタイプ2です。ワイヤーの長さ選択をミスり買い直してます。余計な出費5000円です。キットで選んだのは安いメッキ金具タイプなんですが海近いのでサビとか気にするならステンレスを選んだほうがいいと思いました。ガワがメッシュタイプとかもありましたけど別に目立たせたいわけではないので純正とかの黒いワイヤーです。性能的には変わらないと思うのでまあ好みでしょう。
正直取り付けも難しいことはないし説明書も入ってるので人間やってれば勝手に付くはずですね。ただセパハンのバイクだと取り回しが限定されるのでそこは要注意。ハイスロのホルダーの取り付けはワイヤーを上向き、ブレーキレバーを挟む感じで水平か下向きに出すかというだいたい3種類のやり方があるのですがZXR400のH型では上向きと水平はカウルかメーターに干渉するためできないという結論に達しました。
 

薄型スイッチ

 
ラジアルマスターをちゃんとやるためハイスロホルダーをつけるとハンドルバーが足りなくなって純正スイッチボックスだと幅取りすぎてダメになります。それを解決するのが薄型スイッチボックスですね。これにはカプラー回り、電気が絡んでくるという問題が発生するのでサービスマニュアルがあれば良いですがkawasakiのキャブ世代ならまあまず配線色とその役割は変わらないので純正があればそれと見比べてカプラーを組み替えるということになります。配線ごとの役割もまあメモってデータとしては持ってるんですが役に立つんですかね…まあとりあえず書いておきます。色の呼称はカワサキのサービスマニュアル準拠です。
6極カプラー側
・Fブレーキスイッチ BK×2(極性ないのでどっちがどっちでもいい)
・ライト(ディマスイッチ) BL/Y
・ライト(ヒューズ) BL
・スモール R/BL
・スモール(ヒューズ) R/W
4極カプラー側
・セルスイッチ BL/R×2
キルスイッチ(イグニッションからの+) Y/R 
 
で、この場合ZXRのH型にはヘッドライトスイッチがついていて、そのヘッドライトスイッチの機能を殺さずに薄型スイッチに交換するのが目標になっています。
 
薄型スイッチもいろいろあって有名なのがACTIVEのOW01タイプというやつでこれは配線未加工品がちょっと割安で売っててまあ電気強ければこれでもいいけど強くないので未加工品は諦めました。というのもOW01なのでおそらくスイッチボックスのベースがヤマハの配線だと思われるんですがOW01の9極の配線に対してkawasakiのヘッドライトスイッチ付きの奴は10極の配線なので9極のものを10極にする知識が求められるわけで、テスターで導通を測ればまあやれないことはないんですけどそもそもOW01スイッチのセルボタンがオレンジのとことかあんまり…って感じだったのでこの案は捨てました。
 
ただACTIVEのサイトを見てみるとなぜかゼファー400のC1C2用が車種専用としてラインナップされていてゼファーとZXRってデビュー年が同じ400クラスのヘッドライトスイッチがあるバイクなのでパーツリスト調べたらゼファーとZXRの89と90はスイッチボックスの部品番号が共通なのでゼファー用を買ってZXRに付かないということはまずないと思われます。ただ後述するZX9Rのスイッチボックスに比べるとちょい割高感はあります。

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大本命ZX9RのEU仕様のスイッチボックスです。右は純正のスイッチボックスです。ユメタマ日本仕様にはヘッドライトスイッチがついてないんですがEU仕様にはついています。おそらく仕様地の法規制とかによって変わるんでしょう。部品番号はウェビックで普通に注文できたので発注は可能なんですがバイク屋さんとかに行ってもパーツリストがない可能性があるので部品番号を調べるのがよいです。kawasakiのオンラインパーツリストにはEU仕様のパーツリストはなかったです。
こいつのいいところは純正のクオリティなのでちゃちい感じがしないところです、キルスイッチのあたりの造形とかはZZR後期とかあそこらへんに通じるものを感じます。つまりキャブ世代だということです。
配線の組み換えですが6Pの110型カプラーと4Pの110型カプラーがそれぞれ純正状態ですね、カプラーの端子外す工具持ってればそれ使えばいいですが持ってないのでカプラーごと破壊して端子を取り出す作戦をしてます。110型カプラーはわりかしポピュラーな規格のようなので普通にバイク用品店で売ってるし電子工作系の店なら1個100円しないぐらいでも手に入るんじゃないですか。入手難易度が低いのが分かればよいです。
カプラーか端子の規格が違うか、それすらめんどくさい場合は線を一回切っちゃえばいいです。ZXRの場合ですが線そのものの長さには結構余裕があるので心配することはないと思われます。むしろちょっと余ってるぐらいなのできっちりやりたい人はちょっと切り詰めるとかするほうがスッキリして見えるでしょう。
 
カプラー端子の組み換えですけど純正のスイッチボックスの色と同じなのでそれ通りに組めば使えます。一応組んだらテストはしたほうがいいですけど。
 
これはスイッチ交換全般に言えるんですが98年以降のバイクはヘッドライトをスイッチでオンオフできることは禁止になってます。なのでACTIVEも0W01をアップデートしないし最終的にはなくす方向だという話も聞いたので純正でヘッドライトスイッチが付いてないならZX9Rの国内仕様のスイッチボックスを買えばいいと思いました。車検だとスイッチを固定するとかで通すこと自体は可能らしいですがメーカーがヘッドライト切り替えなくても問題ないと判断してるならそんなスイッチは要らないというのが僕個人の考えです。
これはまたくだらない考察ですが60w2灯とかアホほど明るいヘッドライトは確かに明るいですが消費電力という点では電子制御化されたバイクじゃないけどキツイのではというあれです。バイクの発電方法だとアイドリング時には一定回転数以上で走ってる時に比べるとどうしても発電量が少なくなってしまうので信号待ちとかではポジションでテールランプは光らせとけみたいな設計ではないかなと思います。なので発電量とかあとはバルブの方とかいろいろ進化した90年代終盤ではそもそもヘッドライトを切り替えられる必要がなくなったと考えています。ZXRも電圧計をつけていて常時点灯でもいけそうではあるんですが念の為というのと配線をあまりいじりたくはないのでヘッドライトスイッチをほぼポン付けできるZX9R用を選んだってことです。
 
ZX9R EU仕様のスイッチボックスの部品番号は需要あるのか知らないですがEU仕様のスイッチボックスは部品番号をkawasakiの部品番号検索にかけると代表車種がZX900-E1Pになるはずです。
 
ボックスの取り付けのこと書くの忘れてましたがスイッチボックスに回りどめの突起があるのでそれを切り取るかハンドルバーに印をつけてドリルするかです。スロットルとスイッチはハイスロとの分業が出来ているはずなのでそんなに神経質に回ることを気にする必要はないと思うんですがまあビニールテープか極薄のゴム板とかを巻いておけばそんなもんで十分ではないかと思います。

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まあそんなこんなでラジアルマスターとハイスロとスイッチボックスを組むとこんな感じになります。やっぱりこうスイッチボックスは純正クオリティがいいかなと思うんですけどどうですか。よいですね、おわり。