てんはち雑記

400と75から1800になり2000

足回り考察 V2

こんにちは

足回りについて適当なことを思いついたので書いてみようかと。

よく見るとこで、乗り手があれしてスピードレンジが上がるなどするとバネレートは上がっていく方向、というのがありました。

ここのとこ車が動きすぎな気がしていて、脚のセット変える時期に来たのかなーと。

課題はリアにあると考えており、フロントに対してリアが軟すぎるため、リアがフラフラ安定感に欠けるようになってしまっているというか。リアがバシッと踏ん張ってくれればもっと踏めるし振り回せるんじゃないかな〜と思うようになってます。このへんの表現は難しいですね。

スピードレンジが低ければ、入力される荷重が掛からないのでバネレートの不足感を感じなかったのではという仮説ですね。

動く脚みたいなものを志向していたわけですが、低レート=動く脚っていうのは誤解なのかなというか。動くというかしなやか?みたいな。許容範囲を超えると動きすぎのフニャフニャ脚になることもやはりあるのではという。

この場合許容範囲は底づきという意味でないというとこがミソで、低レートのセットって底づきしないギリギリを狙えるというか、バネ変えてって当たらないなーと思えばそこがゴールになっちゃうのが悪いのかな。

個人的にストロークはあればある方が良いという考えがベースにあり、いざ動いても底づきとか伸び切らない脚のほうが優秀に決まってると思ってたのですが、そこまで大きく動くことが想定されるバネレートは普段から動きすぎなのでは?と思うように。

脚が全く動かないリジットみたいなのは論外として、動きまくるのもそれはそれで…。


さて、バネレートを上げるの確定としてリアのバネ選定をやっていきますか。
現状は8kのレングスが180mm。MAQSのバネです。ID62。後輪の軸重とレバー比から1Gでのバネストロークは38mmぐらい。まー実際はもうちょい少ないんですけど。車高調のダンパーが持つストロークは80mmなので伸縮が大体1:1ですね。

ものは試しに2k上げてみますか。1G時のストロークは30mmぐらい。伸びストロークの方が少ないのは不満ですが、問題はそれだけでなく。
MAQSのバネで180mm10Kは最大許容ストロークが78.1mmになるんですね。てことはダンパーのストロークを最大限に使い切るより先に線間密着でバネが動かなくなると。

これを解決するには自由長の長いバネを使う必要がありますが、現在の車高調だと下げ幅が足りず現状の車高の維持は難しいですね。

ただエンドレスは線間密着箇所の保護用にチューブ出してたりするので、セッティング次第ではやむを得ないと考えているのかも。まあ程度の問題ですかね。ハイパコHPには有効レートの75%程から線間密着が起こるともあるので、80mmのダンパーストロークに対して78mmまで許容するバネはどうなのかなという気持ちも。巻数によっても線間密着が始まる地点は変わると思ってますが。

シンプルに全てを解決するならヘルパースプリングを使うことになりますが、ID62の選択肢の無さを思うとID65に変換したくなり、じゃあ車高調ごと変えたらいいじゃねえかというね…。

ツインスプリングの合成バネレート計算はなかなかめんどくさくて、そこにバネセット長(プリロード量)まで入ってくるとかなりややこしいので割愛します。
ただ基本的な運用は1Gで密着ということになりますね。
ヘルパーとかテンダーとかアシストとか名前は色々ありますけども、大別すると2つかな。バネレートが極端に低いのと、そこそこあるやつ。

バネレートは高いほうが密着するまでの荷重は大きくなるので、ショートストロークなダンパーにハイレートのバネを組み合わせる場合に使いやすいのかなという推測です。あとはメインスプリングとヘルパーのバネレートは近いほうが合成バネレートはメインスプリングに近づいていくので、フィーリングは自然になるというか、シングルに近くなるのかなーと。

ツインスプリングを検討するにあたって、縮側のことはある程度予測が出来るんですよ。1Gで密着するの前提なら特に。気になるのが伸び側で、ヘルパーが密着状態でなくなった時にどう動くのかがいまいちわからないんですよね。伸びてる時に、フワーっと浮いちゃう感じになるのか、レートが下がって柔らかく伸びるから結果としてスッと伸びが収まるのか。フワフワになるのかな〜というか。フワフワしちゃうと元の木阿弥だし、そこらへんのメカニズムがわからないと導入難しいかなと言うのが現状です。

そこらへん考えてたときに、じゃあハナから大してストロークさせることを考えてないショートストロークなダンパーならどうなの?って思ったんですよね。
バネレートごとに1Gでどれだけ縮むかを計算したんですけど、今の車高調ダンパーストロークでは明らかに伸び側ストローク不足じゃね?というレートのバネをシングルでブチ込んでるショップの写真など見まして、それはダンパーのストローク量が小さいからそういうバネが使えるのかなと思ったわけです。

低反発だ高反発だというバネもありますがバネレートを上げる以上、バネは早く伸びようとするわけで、ほんならショートストロークで伸び側の減衰力が高いものを選べば伸びストロークというか、伸び切りの心配が減ることになるのでは?3WAYの減衰なら良さそう。

つってもセッティングの幅を残しつつ、強い車高調が欲しいという欲求があるわけで、ちと探しました。
というか前々から目をつけてはいたのですが。

気になっていたのはエンドレスの車高調、ZEALです。
これのリアダンパーですがちょっと特殊な形状をしてます。全長調整式ではありますが、オーソドックスな車高調の形状ではなく、ブラケットの下側までネジが切ってあって、ブラケット上端はバネの隙間に見える形。その上端にレンチかけて車高調整するという。
特筆すべきは車高調整がめんどくさくなる代わりに自由長の長いバネを使えるようにしているというとこで、なかなか考えられた形状だなと思います。

従来のマルチリンクとかダブルウイッシュボーンのリア側車高調の形状って下側のブラケットはあんまり仕事してなくて、下げ幅を確保するには長くなるため自由長のあるバネを使おうとするとロックシートがぶつかるし下げられないしという。そこにネジ切っちゃうことでバネのスペースを最大限確保してますね。

ネジ式車高調のスペースに対する優位性と全長調整式の車高調整の利点を拾ってきたって感じの形状かな。

バネのスペースが大きいと、ツインスプリングを検討するときにバネの選択肢が広がるのが利点ですね。
自由長を短くしなきゃいけないとなると線間密着が気になり始めるところ、そのままでもいいなら許容荷重も余裕が持てそうだし。

唯一の不満点はブラケットにバネが通るわけなのでリアがID70のバネを使うところ。Swift一択になっちゃいそうなんですよね。

そう思ってたらエンドレスから新商品が。フロントがID60の14K178mm、リアがID65、12K152mmとヘルパー70mmでプリロード48mmにセットのやつ。
ここまでの計算から行くとかなり理想に近いのではないのかなと。まあ新商品が従来品と同じ形状かどうかは不明ですが…。

安い車高調でもそれなりにセッティング出来ないと、高い車高調買っても沼にはまるというのは一理あると思うんですけど、最初からそういう使い方をされる想定のもの買ったほうがすんなり行くのではないかというお話です。


おわり