てんはち雑記

400と75から1800へ

注意喚起など

今回は注意喚起みたいなのをしたいと思います、独断と偏見と妄想の可能性があります。そこにも注意。

何があったかというと社外品のパーツで初期不良品を引き当てたということです。さて今回のお品ですが、まあぼくみたいな嗜好の人間ならとりあえず変える部品です。あえて言わないけど。

自動車部品てのは純正、社外品問わず金属パーツは鋳造が多いですよね。ダイカスト。今回引き当てた初期不良品も鋳造によるものです。
鋳造のデメリットは何があるかって言うと巣ですね。鋳巣です。鋳巣とはなにかというと鋳造品の内部にできる空洞で、大抵は球形です。
鋳造のプロじゃないのでひけ巣だなんだと発生原因についてそこまで詳しく語れませんけども、鋳巣ができるのは主にデロデロになった金属を金型なり砂型なりにブチ込んだ際にガスがあれしてサイエンスし、金属がみっちり充填されずにガスの入ってた部分が残って空洞ができます。
当然鋳巣の存在は金属が入ってない部分を生むことになり強度の低下が出ますのでメーカーとしては消す方向に持っていきます。ところが困ったことに鋳巣に対する完璧な解決策というものを人は未だ持ち得ておらず、鋳巣を完全に消すことは不可能ということになってます。

鋳巣っていってもピンからキリまであるので、無視できるものとそうでないものがあります。悪性腫瘍と良性腫瘍みたいな。
ここで言う良性腫瘍とはなにかというと製品強度に影響を及ぼさない鋳巣で、でかくない巣です。悪性腫瘍ってのは製品の強度に影響を与える、つまり設計時の強度を下回る巣の存在です。

非常に小さな巣の場合それは無視できるんですが細かい空気も繋がると大きな泡になるというイメージを持ってもらうと、でかい巣というのがわかると思います。

巣が厄介な点として、必ずしも金属の表面に現れるものではないこと、というのがあります。そのためレントゲンとかで内部を見たりすることで検査したりするわけですが鋳造のメリットというのは型に金属を流しこめば同じものが大量生産できるという点にあるわけで、大量生産前提のものを全数検査とかするわけないじゃないですか。なので目視の検査は行われるでしょうが内部の検査まではやってられねえということになります。やってもまあランダムに抜き取っての検査ぐらいでしょう。
他には精密に検査した個体を基準として重量を測り比較、つまりでかい巣があれば金属がみっちり入ってないので軽くなるというような検査もできます。全数検査するなら内部の検査しちゃえよという気持ちにはなりますが。

金属加工は色々ありますが自動車部品で多いのは鋳造、鍛造、削り出し、プレス曲げぐらいですかね。
鍛造は設備投資に金がかかる分鋳造の抱える巣の問題をクリアできますが、かなりの生産数を確保しなければ鋳造よりコストを下げられるということはない…と言えるでしょう。削り出しは強度も出ますけど加工に時間がかかるのと削られた金属は無駄になる部分なので小ロット向きですかね。プレス曲げはドアとかボディパネルに多いですけど社外品ではあんまり見ないですね。単純なステーの曲げとか、前買ったBRIDEのシートベルトアンカー延長ステーなんかがあたるかもしれない。

鋳造の話に戻りますと、内部に発生した巣というのはつまりシロートや一消費者には発見が難しいということがあります。そうですよね、全く同じ製品買うことってないし、レントゲン持ってないし、そんな精密なハカリなんてない。
今回は使用前に発覚したのですが走ってる最中に壊れるとなると…
ちなみに巣ですが鋳造後切削加工する製品の一部で、たまたま巣の部分まで削られることがあれば発見できる場合もあります。今回の製品もそのパターンの一つで、よくよく見たらでかめの巣がありました。まあ見りゃわかるんだから検品で弾けよとは思うけど。
鋳造品の検品方法としてエアーを使って抜けがないかどうか調べたりする方法もありますが、やってなかったのかな…

今回買った品は万一の際に積極的に壊れるようになっています。そうしたほうがいい部品というのも中にはある。
で、壊れやすくする方法は金属をそういう脆いものにするか、構造的に弱くするなどの方法があります。例としては鉄製だったものをアルミにするとか(アルミにも色々ある、たぶん)、肉厚を薄くする、肉抜きをするなどの手段が考えられます。今、金属のプロじゃないので適当なことを言っています。
何が言いたいかというと、強度を意図的に落とす方法として巣を発生させることはまずないということが言いたいわけです。巣っていうのはコントロールすることが難しいというか多分無理なので。

今回買った製品はオーバートルクでぶっ壊す人が多いので、トルクレンチ使ったわけですが、それでも壊れたので初期不良としてメーカーに訴えたわけですね。
メーカーの取説通り取り付けて壊れたので。

現在、製品をメーカーさんの方に送ってですね、割って調べたんだと思いますけども重大な製造時の欠陥が認められたのでその後の対応について協議してるような状態です。

当該製品は某有名メーカー製で、結構知ってる人も多いと思います。ハズレ引いた製品ですが、NAPACという団体があってですね、そこに加盟してるとこのです。ASEAの登録もある製品ですよ。NAPACってのは社外品の安全性を担保しようみたいな、アフターマーケットパーツの認定みたいなのをやってます。会長はBRIDEの高瀬社長ね。かなーり有名な日本のパーツ屋さんとかが参加してる団体で、ASEA登録は保安基準適合が前提になってる。
要は保安基準に関わるとこの部品で、認定証を発行してる製品にそういう欠陥があったってことです。

まあね、鋳造ってのは鋳巣と隣り合わせですからそういう欠陥が生じることは仕方ないですよ。歩留まりについてもぼくはとやかく言わないです。そんなものはメーカーがどんだけの設定をするか次第ですから。
重要なのはそういう欠陥のある部品を市場に流通させないことであって歩留まりについていうことは無いです。

改善していただきたいのは検品方法ですよね。ひと目見れば分かる範囲の話ですから。そういうレベルの検査体制で出荷してるメーカーも中にはあるよってのが今回言いたいことです。

結局なんでそういうメーカーのもん買うかって、安全性とかを求めるからじゃないですか。怪しげな安物じゃなくてしっかりしたとこの買って安心したいわけですよ、ぼくなんかは。だから無名メーカーとか怪しげなとこのじゃなくてBRIDEのシート買うし、シートレールも揃えるわけね。
怪しげなパーツを使いたくないから高くても買ってるわけでしょう。なのでね、保安基準適合とかを謳うなら金は出すから検査もしっかりやってくれっていうそういう考えなんですが、皆さんはどうですか。今回のはBRIDEのじゃないけどね。

検品されてるの前提でこっちは買ってるので、しっかり見たりしなかったですけども、油断しきらず目視で確認できるとこは見ましょうというお話でした。

鋳造に限った話じゃないので、届いたブツは一旦確認するようにしましょう

おわり